それはもう目覚めの悪い夢でした

舞台は高校でしょうか、中学でしょうか・・・いろんな時代の校舎、人が交ざりあいカオスです
長期休暇明けだったのか授業らしい授業もないまま、腰が落ち着かない空気の中、私語が飛び交います
「あいつキモくねぇー」
「うわっこっち見てるよ。ついてねぇー」だの悪意に満ち溢れている、それはそれは素晴らしい学生生活の一コマがありました
そんなのは俺に対してではないという持ち前のポジティブシンキングと、世を斜めから観る嫌世的な俺かっこいいというアイデンティティーに守られながら粛々と時は進む。
次の授業は移動教室で涙目を堪えながら言葉の暴力の中を、ひたすら歩く俺。
・・・いや、自分が傍に居たのならばそっと窓の外を指差し、楽にしてあげたかったのだがそれさえも鼻で笑ってやり過ごしてしまう俺なのだろうと思った
そうして目的地の音楽室に着く。
やはり、問題発生。
自分の席がわからない
そりゃ、そうだ。ここには初めて来たのだから
いつまでも、つっ立って居るわけにはいかず「俺の席、どこですか?」と先生に尋ねる
自らを守るはずの嫌世的態度は誰に対しても好感を持たれるはずもなく、例外なく先生からも「○○さんの後ろにでも座ったら?」と痛烈な一言。
そんなのは効いちゃいねーと着席早々ふて寝をする俺。
いや、自分を観ているかのような想像通りの行動を起こすね
授業が始まりプリントが配られる
周りの生徒がざわざわと騒がしい、どうやらテストのようだ
自分の所にもプリントが回ってきたのだが、そこに書かれている問題が人を馬鹿にしているかのような物だった


問1、ここ音楽室の場所を説明せよ
俺はぶったまげた、こんな誰にも解けるような問題をわざわざテストにするなんて、と直観的に思った俺と言い表わし様のない不安感が俺を襲ったね
なんせ、俺はこの世界の事が分からないのだから
そんな焦燥感の中、目が覚めた

寝汗でびっしょりになったTシャツを脱ぎながら、これらは何を暗示しているのかと色々考えさせられた。